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codes / cipher

文章置き場

GAE/GCE/GCSの通信費&ストレージ使用料比較

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画像を置くのは結局どこが良いのか調べた。

月間通信料比較表

最初に簡易まとめを書いておく。

1GB/月 10GB/月 1TB/月 10TB/月
GAE $0.00 $1.08 $122.76 $1,228.68
GCE $0.00 $1.08 $122.76 $1,136.52
GCS $0.00 $1.08 $122.76 $1,136.52

転送量(送信)は米国リージョンから日本(APAC)向けとする。1GB/月、10GB/月、1TB/月、10TB/月の4パターンのみ調べた。
(いずれのサービスも10GB~1TBまでは線形。)

参考までに目安を書いておくと、テキストメインのサイト(サイトデザインで200KB程度の画像を使用)の場合、月に1万PVなら約2GB/月。
写真サイトでは(平均して1MB/PVとして)月1万PVで約10GB/月。

単位は全て米ドル。最終更新日は2017年5月13日。
Always Freeで請求が来ない分も差し引いた額を記載。
確認できるものは一応Google Cloud Platform 料金計算ツール  |  Google Cloud Platformで確認している。

結論として、SSL対応などを気にしないのであれば、個人サイト規模ならどこをストレージにしても通信費は変わらない
SSL対応が必要かつストレージ容量は少なくてよいのであれば、GCSを選ぶ必要はない。

ストレージ使用料

特記ない限りGCSはMulti-Regional Storageの価格とする。

  • 76.4GB以下ではGCEが最も安い
  • GCSが最も安くなることはない(常にGCS>GAE)
  • 76.4GB以上ではGCE>GAE(これ以上はGAEが最も安い)
  • 85.7GB以上ではGCE>GCS(これ以上はGCEが最も高い)

各サービスの計算詳細

Google App Engine

App Engine の料金  |  App Engine Documentation  |  Google Cloud Platform

$0.12/GB。
読んでもよくわからないのだが、1GB/月はApp Engine free tierの範囲らしい。
通信量が増えても単価が安くならない

Always Freeなストレージ容量は5GB。そこからは$0.026/GB。 静的ファイルはインスタンスを起動させないようにできるので、純粋に容量だけを気にしておけば良い。

Google Comupute Engine

Google Compute Engine の料金  |  Compute Engine ドキュメント  |  Google Cloud Platform

1TBまでは$0.12、10TBまでは$0.11。こちらも1GBまではAlways Free(中国およびオーストラリアを除く)。
中国およびオーストラリア向けは最大2倍程度の料金になるので注意が必要。

ストレージは(HDDなら)30GBまで無料、それ以上は$0.040/GB。 しかしサーバーなどのシステムもGCE上に組み込む必要がある。また、一度拡張したストレージ容量は小さくできない。

Google Cloud Storage

Google Cloud Storage の料金体系  |  Cloud Storage ドキュメント  |  Google Cloud Platform

Multi-Regional Storageには無料枠が無い。置くだけで$0.026/GBかかってくる。
通信費はGCEと同じ。

更に、独自ドメインを使う際はSSLに対応していない。

qiita.com

GCSに静的ファイルを置いてSSL対応サイトから呼び出すと、Mixed contentsとなりサイトの信頼性は下がってしまう。

具体的なシミュレーション

テキストメインのサイト、と言っておきながらトータルページサイズが1MB超えているページがほとんどだった。他のサーバーから読み込ませている分もあるので、以下のパターンAを考える。

  • 1.5MB/PV
  • 1万PV/月(内訳→中国から1%、それ以外から99%)
  • ストレージ容量は5GB(ファイル数は少ない)

これだけだと私のサイトに特化しすぎてて不親切なので、パターンBとして以下も計算した。写真サイトを想定。

  • 5MB/PV
  • 5万PV/月(100%日本へ送信)
  • ストレージ容量は50GB

更に人気ブログを想定してパターンC。記事中に写真を複数使っている設定。

  • 5MB/PV
  • 30万PV/月(100%日本へ送信)
  • ストレージ容量は5GB

いずれのパターンもGCEでは5GBをシステムが使っているとする(ストレージ費用計算時に追加される)。GCSはMulti-Regional Storageを利用する。

結果のみ記載するとこうなった。小数点第3位以下を切り上げている(途中計算では、計算シミュレーターで直接計算できない部分は小数点第4位を四捨五入している)。

パターンA パターンB パターンC
GAE $1.64 $30.35 $175.66
GCE $1.66 $30.18 $171.26
GCS $1.79 $30.48 $171.34

パターンA

月間転送量は中国向きが150MB、それ以外が14,850MB。
中国向き通信料=$0.23x150/1024=$0.034(GCE/GCS)
その他向き通信料=$0.12x(14850/1024-1)=$1.620(GCE/GCS)
GAEは地域別の料金差が無いようなので、全体の15000MBの通信料=$1.64
この時点ではGAEが若干安い。

ストレージ費用はGAEとGCEは無料、GCSは$0.13。

パターンB

月間転送量は250,000MB=約244GB。
通信料=$29.18(GAE), $0.12x(250000/1024-1)=$29.177(GCE/GCS)

ストレージ費用=$1.17(GAE), $1.00(GCE), $1.30(GCS)
意外にもGCEが最も安い。

パターンC

月間転送量は1,500,000MB=約1.43TB。 通信料=$175.66(GAE), $0.11x(1500000/1024-1024)+$0.12x(1024-1)=$171.253(GCE/GCS)

ストレージ費用はパターンAと同じ。

大規模になるほど通信費の割合が増えるが、サービスによって料金差が大きいのはストレージ費用の方である。
トラフィックの大きいサイトの場合、国内格安サーバーの方が安いかもしれない。もちろん負荷がかかるようなら追い出されるが…。

通信速度を重視しないのであれば日本リージョンのサーバーを選択する必要はない(Always Freeの適用範囲から外れている部分が多く、通信費・ストレージ費用も概ね高い)。企業などで国外にデータを置けない場合は日本リージョンで。


うーん……せっせと静的ファイルをGCSに移動させていたのだが、移動させる必要はなかった…?
もっとストレージ容量が必要な場合はGCSの方が安くなるのでしょうが、個人サイトレベルではGCE単独運用でも良さそう。

また新しく本が出るみたいですね。役に立つかな。